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ゴキブリを窓から捨てた女子

ある日、同僚氏が授業から戻るなり、イヤ、参りました、と話し始めました。
授業中に、作業をしている生徒の間を歩きながら、ふと足元をみると、巨大なゴキブリが床を走っているのが見えたとか。
彼がうわっと、つぶやく。と、ヤツがにらみつけたので、後ずさりしたところで、近くの生徒が気づき、あ、ゴキブリ!と叫びました。途端に、ちょっとした騒ぎになってしまったとのこと。

天敵がゴキブリという同僚氏が躊躇しながらも、覚悟を決めようかと迷っていると、女子のひとりがすっと近寄り、素手でゴキブリを捕え、そのまま窓から外に投げ捨てた、と。
騒ぎが収まると、その女子、なにもなかったかのように「手を洗ってきていいですか?」といって廊下に出て行ったそうです。

「蛇も蜘蛛も平気なんですが、ゴキブリだけは本当に苦手でして。彼女がいなかったら、自分が戦うしかないと思っていたのですが。」
という同僚に、「ゴキブリ」に強く反応した教員が来て、「ホントによかったですねえ。」といい、「でも、その生徒、素手でつかんだんでしょ。」と複雑な表情をしています。

転勤してきて1カ月、この学校の生徒はちょっといいかもしれない、と思いました。
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これまでにいろいろな生徒や生徒集団をみてきました。
ある集団では、こんなゴキブリ騒動があると、あらかたが生徒が立ち上がって、大騒ぎになります。
ゴキブリが本当に苦手という生徒は授業中でも、立ち上がって逃げます。それにつられるように、ゴキブリがそれほど苦手ではない生徒も集団のノリに同調して、逃げるものです。集団に同調することが優先されるのです。
もし、そんな雰囲気の中で、素手でゴキブリを捕まえて捨てる生徒がいたら、同調しない者として排除されるリスクを覚悟しなければいけない。「変わったヤツ」といわれるだけならまだしも、「汚いヤツ」として攻撃されることもあるからです。
全体の半分の高校では、こんな状況になるはずです。
これが多様な高校を経験してきた私の感覚。

自宅でゴキブリに怯えたりするのは特に気になりません。誰だって苦手な生き物はいるものですから。
私の場合、ゴキブリはつかめますが、ヘビは無理。家族はこの逆。
イヤなのは、教室とか職場で、ことさらに「ゴキブリ!」と悲鳴をあげたがる人。なにをまた、こんな場所でカワイイ人を演じるんだ?と。本気で怖かったら、黙って遠ざかるだけでじゅうぶん。
ついでにいえば、それをことさらに騒ぎたてる(これは男子に多い)のも見ていてツライ。イタいと感じる時もあります。(まあ、授業をお祭り気分にしたいのもわかりますが)

たぶん「場所をわきまえる」という感覚の問題なんだと思います。
数年前に「仕事場で土下座」ドラマが大好評と聞いて、なんとも気持ち悪い状況になったもんだな、と思ったのとどこかで通じています。
ところかまわず、自分の素の部分を見せたがるのって、やっぱり痛々しいとしか言いようがありません。

私がサルだった頃

アニメを見ながら50年前のことを思い出しました。

中学校の、ある時期、突然、クラスで胴上げが流行ったことがあります。たぶんプロ野球優勝シーンの影響。
誰を胴上げするかは、わからない。廊下に男がぞろぞろたむろして、突然誰かがターゲットになり、胴上げが始まるというだけの遊び。
クラスでいちばん小さかったM君を胴上げすると、軽い彼は天井にぶつかるほど。そこから、「やめろよー」という彼を胴上げすることが多くなりました。重いヤツを胴上げするのは疲れるだけで面白くもない。
あれはイジメだったなあ、と思います。いま思い出すくらいだから、どこかで後ろめたい気分があったはず。
そんな胴上げ大会の流行は1週間ほどで収束し、次は「玉つぶし」「唾のかけあい」「親の名前を呼び合う」といった遊びに移っていきました。

「玉つぶし」は、そっと近づいて男子の股間を殴るとか握るとかして逃げるという遊び。やられた方が悶絶して倒れるのを面白がるだけ。誰がやられるかは不明。
私も突然後ろから股間を蹴り上げられたり、つぶされたりしてその場にうずくまることがありました。
だから、授業が終わった途端に男子は走って壁際にはりつき、周囲からの襲撃に備えたものです。女子たちは壁際から押し出されて教室の真ん中。
後に「ゴルゴ30」を読んだ時に、彼が背後に人が入るのを極度に恐れたことに共感したものです。彼が「玉つぶし」を怖れていたわけでもないんでしょうけど。
あれ?女子でも一度くらいこれに参加したのがいたっけ。よほど面白そうだったんだろうねえ。
もちろん男子から非難されましたが。だって、彼女にはリスクがない。リスクを取らずにゲームに参加するのは汚いヤツのやることです。

「唾のかけあい」は文字通り。これも突然、唾を相手の顔に吐いて逃げるというだけの遊び。やられた方は水道に走って顔を洗うだけ。
ほとんど意味なし。ただ、相手が悔しがりながら水道に行くのが面白いだけ。
 バカでしょ。サルでしょ(サルに失礼)。

「親の名前を呼び合う」は、いまはちょっと理解不能かも。
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いま、こどもが生まれると「キラキラネーム」をつけるのが流行になっているとか笑いのタネにされたりしています。
90年代だったか、ヒマな研究者が女子の名前に「子」をつけない人が増加したという報告をしたことがありました。源氏名(なんて言ってももうわからないか)のような名前が急増しているとか。
それを高校種別に集めてみたら、進学校では「子」の比率がまだ高かった・・・・とか。
メディアの影響を強く受ける人とそうでもない人の名づけ方の違いというような分析をしていました。

でも、たぶん「子」がつく女子名が流行した時期が昭和時代にあったはずで、私たちの親世代はその前に生まれていたのです。
明治、大正の時期はまだ「子」はそれほど一般的でなく、「スエ」とか「トメ」とかの2文字名前が多かったようです。
昭和に入って、たぶん、皇族の結婚とか、有名人とかの名前に「子」が
使われているのを見て、大衆が憧れた時期があったのでしょう。「子」がつく名前が大流行した(男はどうだったんだろ?)。
すでに2文字名前だった人はそこに「子」を追加して通称とする(例えば「タキ」は「タキコ」にする)のもあったと記憶しています。

で、中学校のガキが「親の名前を呼び合う」遊びをしていたのは、それぞれの親たちの名前が(当時としては)奇妙で、オヤジの名前が「ヨシゾウ」だから「ヨシゾウ!」とアダ名代わり言っていたという話。そう呼ばれた方も「なんだ、スエ!」と言い返したりしていたのです。
当時としても、古くさい親の名前を言われるのは、ちょっと恥ずかしかったのを覚えています。でも「イチロー」とか「近代的」な名前は対象外になり、この遊びに参加できなかった。うれしいような残念なような微妙な感じだったはずです。逆にこっぱずかしい名前ほどからかわれて呼ばれることが多いわけで、どっちがよかったかな?

そんなサルどもの遊びに担任が怒ったことがありました。
手裏剣ごっこ。
グラウンド脇のコンクリート(戦争中に飛行場だったので、そんな場所が残っていた)に男子が集まって、誰かが持ってきた自転車のスポークをコンクリートで研いで手裏剣にするという遊び。
かなり危険な遊びですが、危ないだけに人に向かって投げヤツはいません。裏庭の樹木に狙いをつけて投げる、とか。

そんなオバカな男たちがアホなことをしているのを、女子たちはもちろん呆れてみていました。
少女フレンドやマーガレットの愛読者の彼女たちは、素敵なカレと恋愛するのが憧れだったろうに、目の前にいる男子たちは野蛮きわまるサルの群れですから、ねえ。

そんな女子たちが担任に手裏剣遊びを知らせたのか、すぐにバレて、ある日担任からこっぴどく叱られました。

ホームルームの時間、「こんなことをして、危ないと思わないのか!目にささったらつぶれてしまうんだぞ!」と説教。「やった生徒は立て!」と言われて、しょうがなく一人二人と立ったわけです。
結局、男子のあらかたが立ち、残っているのは日頃おとなしい2,3人だけ。
立ちあがった生徒に、担任教師は厳しい言葉で叱責しました。
が、その直後、
「○○、○△、△○、お前たちはやらなかったんだな。」
と言った後、
「お前たちは、もう少し元気に遊んだほうがイイ。他の男子は、ちゃんと声をかけて、仲間に入れてやれ。」
と不思議な説教をしました。
一瞬、アレ?と思いましたが、そうかもなあ、と思ったり。

親にバレたかどうかは覚えていません。家でこっぴどく怒られた記憶はありませんから、親への連絡はしなかったのかも。それとも、ガキはそんなもんだと親は思っていたのか。

いまでも、ゆるい雰囲気が残っている学校なら、こんな説教があるのかもしれませんね。

協約結ぼうぜ

気持ちいい・・・・3


『「そこそこ ほどほど」の生き方』(深澤真紀)の巻末対談(深澤×上野千鶴子)に紹介されていた『沖で待つ』(絲山秋子)を読みました。

なるほど!

これは読んで満足。

主人公の女性が、ウマが合った同僚の男と約束をして、それを果たすという話。 

太っちゃんが低い声で、
「おまえさ、秘密ってある?」と言いました。
「秘密?」
「家族とかさ、恋人とかに言えないようなこと」
 太っちゃんは秘密の話がしたくて、今日私を誘ったのだな、と思いました。けれど聞いてどうなるもんじゃなし、まあ話して気が楽になるんだったら聞いてやるか、くらいの気持ちでした。
「まあ、ないとは言えないけど・・・・見られて困るものとか?」
「おまえもある?そうかそうか」
 太っちゃんは嬉しそうな顔をしました。
「エッチな下着とかかなあ」
「そりゃ見せたいもんだろ」
「あんたには見せんよ」
 太っちゃんはいつもみたいにのってきませんでした。いっそう声をひそめて、
「あのさ、一番やばいのはHDDだと思うのさ」
と言ったのです。
「HDD?」
「ハードディスク。パソコンの」
「ああ、それやばい。私もやだ」
「だろ。死んだら人に見られちゃうんだ」
 お互い何が真相なのかは言わなくて、それはジジ抜きみたいな会話でした。
「協約結ぼうぜ」
 太っちゃんは胸を張って言いました。
「先に死んだ方のパソコンのHDDを、後に残ったやつが破壊するのさ」
「パソコンって、壊そうと思って壊れるもの?ハンマーで破壊するの?」
・・・・・・(p.73~75)
2001_0221_174321AA 2009-01-20 13-41-57
もう、この部分を書き抜いただけで、ソウソウ!これなんだよな!と圧倒的に共感します。

ニーチェだったかな、秘密を共有するのが恋愛の始まり、とか言ってた気がしますが、ここまで生きてくると、ハア?恋愛?・・・・とツッコミを入れたくなります。そんな垢まみれのもの?と。
まあ、100年のズレがありますから、しょうがないんですけど。




WHAT IS A YOUTH ?

ある夜、ラジオの音楽番組(NHK「岡田恵和今宵ロックバーで」)から流れだした音で血圧がグンと上がりました。野菜ばかり食って、やっと下がるようになった血圧なのに。

壇ふみさんの曲紹介のあと、音楽が流れ始めた時には、あ、ゼフィレッリだったっけなあ、音楽は・・・・ええと・・・・と誰だっけ?思い出せない、というだけだったのですが・・・・(ニーノロータだった)。

音楽のあいまにロミオとジュリエットの声が流れ始めたら、もういけません。
(あ、サントラっていってたっけ)
夜のバルコニーからジュリエットが身を乗り出して話す声で、記憶が爆発しました。

館内の映写の光に浮かぶタバコの煙や、まわりでハンカチを目にあてる女子高生たち。
映画館への道で「オリビアハッシーって、顔がガキのくせに胸がデカいんだよな」とか、必死に斜に構えていっていたガキ(私たち)の風景が突然、鮮明に思い出されます。
(一緒に観た同級生たちとは、しばらくオリビアのネタがもちましたっけ。田舎の高校生なんて、こんなもんです。)

当時、男子高生だった私が、地元の映画館に出かけたのは、同じ市内の女子高生がどっと見に来るから、という友人に、だったらまあいいか、とか、いくつも屈折を重ねてのこと。

映画が始まれば、ハンカチ片手で画面を見つめる女子高生たちなんて、どうでもよく、ただただオリビアハッシーに釘づけ。そういえば、ロミオ役って、名前が思い出せません。というか、最初から覚えてなかったのかも。

サウンドトラックの音楽とともに流れる声の記憶喚起力って、すごい。
DSCN011 2010-03-20

その後、何年かして、布施明とオリビアハッシーが結婚した、というニュースがありました。
聞いた時に感じたのは、どこがどういう関係で布施明?という不可思議さでした。
その頃は、オリビア熱はとうに冷めていたのですが、それでも、なんで?という疑問が浮かびました。

いまなら、近所のちょっと知ってる気がいいオニイチャンが壇蜜さんと結婚した・・・・感じでもないか。

当時の布施明といえば、けっこうヒット曲を出している歌手で、人柄もとてもいい人とのこと。
でも、だからって、あのオリビアハッシーじゃないだろ、という感じ。芸能関係に疎い私だったからかもしれません。(友人の女性はこの結婚は「わかる」といってました)

What is a youth?

当時もいまも同じように、理解不能なのが若いってことなんでしょうねえ。

気持ちがいい場所 1 花吹雪

4月初旬の昼下がり。
仕事場に立ち寄ってから下沼公園へ。
予定より早めに着いたので、池の周りをゆっくり散歩。

中の島にある小さな弁天堂に渡り、絵馬を見たり、願掛け文をみたり。
「資格がほしい」という願掛けに、頑張れ!と心で声援。
数日ぶりの晴れた空を背景に満開の桜が浮かんでいます。
下沼公園

池を半周したところ、はらはら落ちる桜の花びらのむこうから、見覚えのある女性が微笑みながら歩いてきました。
おや?弁天様が降りてきたか?(弁天様って女性だよね?たしか)
いつものメンバーのひとりでした。

桜の木の根元に二人で腰をおろして、他の人が来るのを待ちました。
他のメンバーが集まるまで、場所取りのつもり。

年に一度の「春茶会」の日です。
12,3年前に始まった元同僚たちとの小さな年中行事。
5、6人が自作の茶碗を持ち寄って、野点&ランチ&和菓子乱食い、ついでに互いの無事を確かめ合う2時間ほどの宴。

池を見ながら二人でぼんやりしていると、突然強風が訪れ、視界いっぱいに花びらが舞いました。
背景の池がかすんでしまうような花吹雪。
しばし、乱舞する花びらを楽しみました。

こんな花吹雪をみたのは、いつのことだったかな?
20年以上前だったかも・・・・

隣であわててスマホを取り出すのをみて、私はガラケイにパスワードを打ち込みます。が、なかなか開かない。

「ダメですねえ、新しい機種に慣れなくて。」
「私なんか、ガラケイのパスワードが入らないんですから、やっぱり老化が進んでます。」
苦笑いしながら、風がおさまって、池一面に残った花びらを眺めました。
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花吹雪が終わったところにメンバーが到着。
いつもの春茶会が始まりました。

プロフィール

チョビ2

Author:チョビ2
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